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ご自分で手続をする場合

ご自分で相続登記手続きする場合の簡単な例

ご自身で相続登記手続きを行う場合の簡単な例を記載してみました。難しい言葉は用語集を参照してください。
東京都大田区の自宅マンションを所有していましたお父さんの東京 太郎さんが亡くなり、家族で話し合いの結果、法定相続分で相続をする事になりました。以下は、長男の健一さんが必要書類を集め、名義変更の登記手続きをする例です。

例のご家族の身分関係

STEP1

まず、戸籍謄本等を集めます。
相続人の全員で話し合ったところ、お父さん名義のマンションは、法定相続分で相続するという事になりました。
健一さんは、インターネットなどで必要書類を調べて、お母さんの花子さんに
  • お父さん太郎さんの戸籍の謄本
  • 太郎さんの住民票の除票
  • 花子さんの住民票
を大田区役所で取ってもらうようお願いしました。
次に、お姉さんの由子さん、弟の健二さんに連絡をして
  • 自分の戸籍謄(抄)本
  • 住民票
を各々の市役所で取ってもらうようお願いをします。
健一さん本人の住民票は、住んでいる埼玉県川口市役所で取れますが、本籍が東京都中央区の為、戸籍謄(抄)本は川口市役所では取れません。そこで、中央区役所に電話で問い合わせたところ、郵送でも対応してもらえると説明されましたので、郵送で取得することにしました。

中央区役所の担当の方からは、
  • 健一さんの身分証明書(運転免許証等)のコピー
  • 金450円分の定額小為替
  • 返送用封筒
を同封するように教えてもらいました。
戸籍謄本等は身分を証明するもので、住民票は住所を証明するものです。戸籍謄(抄)本には、住所は記載されておりませんので、戸籍謄(抄)本と住民票セットで身分関係と住所を証明することになります。
後日、花子さん、他の兄弟から郵送で戸籍謄(抄)本、住民票が届きました。花子さんが大田区役所で職員の方に「何に使われますか?」と尋ねられたので、「相続があり不動産の名義変更で使うので」と話しましたところ、太郎さんと花子さんが結婚したときに編製された改製原戸籍まで取ることができました。
ここまでで、お父さんの太郎さんが花子さんと結婚して以降、子供が3人生まれ、奥さんと子供は健在ですという証明の書類が整った事になります。

STEP2

次に、お父さんの戸籍を遡ります。
花子さんから送ってもらった結婚当初に編製された改製原戸籍を見てみると「(旧姓)花子と婚姻届出昭和29年1月6日受付静岡県浜松市浜松一丁目10番地 東京 二郎戸籍より入籍」と記載されています。これにより結婚前の本籍地と、この戸籍の筆頭者である祖父東京 二郎の氏名がわかりました。早速、静岡県浜松市役所に電話をして、不動産の相続による名義変更をする旨を話し、郵送の手配をしました。
浜松市役所の担当の方は、花子さんから送ってもらった
  • 太郎さんの死亡の記載のある戸籍
  • 太郎さんの改製原戸籍
  • 健一さんの身分証明書の各コピー
  • 金750円分の定額小為替
を同封するように教えてもらいました。
ここで戸籍集めが終わる事もあります。今回はどうでしょう?

STEP3

更にお父さんの戸籍を遡ります。
浜松市役所から送られてきた戸籍を確認すると、祖父東京二郎さんの欄に「群馬県高崎市大門町一丁目200番地 戸主 東京 一郎 弟分家届出昭和20年2月1日届出」と記載があります。これは、祖父東京 二郎さんは、当初、二郎さんのお兄さんである東京 一郎さんの戸籍にいて、その後、自分を戸主とする戸籍を作ったという記載です。当然に、お父さん東京 太郎さんの名前もありますが、昭和20年ですとお父さんが14歳ですので、あと一回は戸籍を遡る必要があります。健一さんは群馬県高崎市役所に電話をして、浜松市役所と同様の方法で郵送による請求をしました。
お父さんの戸籍が14歳から亡くなるまでの間のものが整いましたので、あと少し

STEP4

戸籍が整いました。
高崎市役所から戸籍が郵送されてきました。確認すると、東京 一郎さんの書類は昭和6年に作られたものであり、これで、お父さん東京 太郎さんの出生から亡くなるまでの戸籍が整いました。
戸籍類が整いました!これで太郎さんは出生してから結婚を1回して子供は3人だけですという証明ができます。

STEP5

法務局(登記所)に相談に行きます。
健一さんは、インターネットなどで名義変更の登記申請書の雛形を入手しました。少し不安だったので、事前確認のため、東京都大田区の不動産事務を管轄する東京法務局城南出張所に相談に行くことにしました。取得した戸籍や自分で作った登記申請書を見てもらったところ、概ね問題はなかったのですが、名義変更時に納める登録免許税(国税)を算出するため、都税事務所で固定資産の評価証明書を取得する必要があると説明されました。又、取得しました住民票や戸籍謄本等を返してほしい場合には、コピーを取るか、相続関係説明図(家系図のようなもの)を作成する必要があると説明されました。雛形のコピーをもらえたので、家に帰って作ってみることにしました。

STEP6

都税事務所で不動産の固定資産評価証明書を取得します
健一さんは、法務局の職員の方に大田都税事務所の場所を教えてもらい、帰りにマンションの固定資産評価証明書を取得しに行きました。その際に、職員の方から太郎さんが亡くなっていること、健一さんが相続人であることの証明のため、戸籍謄本などの提示を求められました。たまたま法務局への相談の帰り道で、資料一式を所持していましたので、無事に固定資産評価証明書を取得することができました。家に帰って、法務局の相談員の方に教えてもらった計算方法で登録免許税を計算し、申請書に記入して申請書が完成しました。法務局でもらった雛形を参考にしてエクセルで相続関係説明図も作成することができました。

STEP7

法務局に名義変更の申請に行きます!
健一さんは、完成した書類を持って、再度、東京法務局城南出張所に行くことにしました。郵送でも申請はできるようですが、最後に作った書類を相談員の方に見てもらうため、行くことにしました。登録免許税は、計算したところ金54,300円でしたので、収入印紙を買って貼りました。今回は、健一さんが申請人兼お母さんや他の兄弟の方の代理人となり、完了後の書類を健一さんが代理で受領できるようにしました。書類を見てもらい、問題がないようでしたので、申請を済ませました。職員の方から、書類に不備がなければ10日後位に手続が完了するので、
  • 申請書に押した印鑑
  • 身分証明書
を持って、再度、書類を取りに来るよう説明を受けました。

STEP8

登記識別情報通知(以前の権利証)を受領するため、再度、法務局に行きます
法務局から書類不備の連絡はなかったので、健一さんは、10日後に出来上がりの書類の受領に行きました。自分と母親、他の兄弟の方の登記識別情報通知(以前の権利証)を受領する事ができました。但し、この書類だけでは、不動産の名義変更の確認ができませんので、登記完了後のマンションの登記事項証明書(以前の登記簿抄本)を1通取得しました。無事に花子さん持分6分の3、由子さん、健一さん、健二さん持分6分の1ずつとする不動産名義変更登記が完了している事が確認できました。

以上、駆け足ですが、極めて簡単なケースで相続人の方がご自身で相続による不動産登記名義変更手続きを行った場合の例を紹介させて頂きました。不動産の名義変更より先に預貯金の解約や生命保険の手続きなどをされた方は殆ど戸籍類が整っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
他の書類として不動産の名義変更には、別途、亡くなった方と登記事項証明書中の所有者の住所、氏名と同一性を証明するための住民票除票等や相続される方の住所を証明するための住民票の取得が必要になります。
但し、実際には
  • 法定相続分によらず、遺産分割協議書の作成が必要となる場合
  • 被相続人が亡くなってから5年以上経過し住民票除票などが取得できない場合
  • 亡くなった方に転籍が多い場合
  • 戦災や震災で戸籍が整わない場合
  • 昔の戸籍の判読に手間取る場合
以上のようなケースで予想以上に苦労したりします。特にご兄弟を相続される場合には、亡くなった方から見て祖父母までの戸籍等を遡らなければならないケースもあり、格段に難易度が高まります。また一戸建てを相続される方は、道路持分の部分を失念してしまうケースが非常に多いのでご注意ください。
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